2020/02/03 22:54

横浜で生まれ育った私にとって、イノシシのお肉は未知の存在でした。なんとなく、ニオイが強いからお味噌でそのクセを消さないと食べにくい、というイメージ。3年前に山口に引っ越してからも、特に食べる機会はなくてこれといった接点がないままでした。

出会ったのは、とある公園のお掃除をした後のお疲れ様会です。豚汁がふるまわれる予定が、一人の方が「知り合いにもらった」というイノシシのお肉を持ってきていて、急遽「シシ汁」に変更になったのでした。

ちょっとムリだな、といただくのは遠慮しようとしているそぶりに気づいたのか、とにかく一口でいいから食べてみて、と半ば強引に勧められたのが人生初のイノシシ肉でした。
とってもおいしかったです。驚くほど。
ニオイは全くなく、脂身はサクサク?あっさりとしていて、ギトギト感ゼロ。
お肉をあまり好んで食べない私ですが、機会があればまた食べたいと思うおいしさでした。

とはいえ、シカ肉と違ってわんこのごはんに使ってみようとは、この時にはまるで考えていませんでした。なぜならば脂肪が多いから。
イノシシは、特に冬場のイノシシにはたっぷりと脂が乗っています。椎の実などの山の幸を秋にたっぷり食べたイノシシは、真っ白い脂肪が5センチくらい(もっと分厚いかもしれません)乗っていて、この脂身がナッツのような香りがして美味なのですが、わんこたちにはちょっと分厚すぎますね。そのまま食べたらおなかがゆるくなる子もいるでしょう。

でも、せっかくのおいしいイノシシのお肉。
それに、ロースやモモなどの人気のある部位以外は、余ってしまうこともしばしばと聞けば、なんとかしてわんこたちのため、そして命をくれたイノシシのためにも使いたい!と思うようになり、どうすればわんこも飼い主さんも安心できるものができるかを考え始めたのでした。

幸い、イノシシの脂身と赤身はわりとはっきりと分かれていて、手をかければ脂身を取り除くことができます。
なので、丁寧に、できる限り脂身をナイフでトリミングしてからミンチにかけることにしました。取りきれない脂身が残りますが、この脂肪分のおかげでイノシシミンチチップスのサクッとした仕上がりになるのです。オーブンから出したての時は、グリルしたパンチェッタのような香り。

これは我が家の犬たちが黙っているわけはありません。試作したものをお味見してもらおうと持って帰ると、それはそれは良い反応を見せてくれました。彼らの場合、好き嫌いがなくてなんでもおいしく食べてくれるので、あまり参考にはならない気もするのですが、それにしてもイノシシのお肉に対する喜び方は、なにやら特別な様子がありました。
やっぱりおいしいのですね。

イノシシの脂肪も、シカと同じように多価不飽和脂肪酸(DHA、EPA)を豊富に含んでいて(牛肉の2倍以上という記述も!)、反対に中性脂肪や悪玉コレステロールを増やす飽和脂肪酸は牛肉の半分以下しか含んでいないという嬉しいことも。
栄養については、またの機会に。



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